突然の腹痛による下痢や
吐き気・冷や汗の原因
突然、腹痛が起こり下痢や吐き気、冷や汗などがある場合、どのような原因が考えられるのでしょうか？
次に主な原因をご紹介します。
緊張・ストレス
過度なストレスや緊張により自律神経が乱れて、腸が収縮してしまって下痢が起こることがあります。
同じようなシチュエーションで何度も下痢になる場合、過敏性腸症候群（IBS）の可能性もあります。
過敏性腸症候群（IBS）
検査を行っても炎症や潰瘍などの異常が認められないにも関わらず、下痢などの便通異常を起こす状態を過敏性腸症候群（IBS）と言います。
日本人に多くみられ、10～15％の方が症状で悩んでいるとされています。
迷走神経反射
様々な原因で自律神経のバランスが崩れて、激しい腹痛が起こったり、意識を失ってしまったりする状態です。
精神的・肉体的に過度なストレスが加わった時に起こりやすいとされています。
長時間、立ち続けた時にも起こる場合があります。
急性胃炎
胃の粘膜で炎症が起こり、急な腹痛や胃の不快感、吐き気などの症状が現れる病気です。
暴飲暴食などによる胃への刺激、日常生活のストレス、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染など様々な原因で起こります。
暴飲暴食
食べ過ぎによる消化不良、またアルコールによる腸粘膜の荒れなどで下痢が起こることがあります。
食あたり・食中毒などの
ウイルス
生ものなどを食べて食あたり・食中毒を起こすことで、下痢になる場合があります。
魚介類に棲むアニサキスという寄生虫による食あたり・食中毒がよく知られています。
胃腸炎
細菌・ウイルスの感染により起こる胃腸の不調の総称です。
腹痛や吐き気、冷や汗などの症状が現れます。
食品に含まれる成分の影響
食品に含まれる味剤などの成分の影響により、下痢が起こることがあります。
成分の影響だけでなく、香辛料、コーヒー、冷たいものを摂取した時も消化管が刺激を受けて下痢になることがあります。
生理からくる腹痛を伴うもの
生理中は腸が収縮しやすいため、激痛をともなう下痢が起こりやすくなります。
また生理中のストレスが影響することもあります。
冷え
冷えにより腸が異常に収縮して、便がしっかり水分を吸収しきれずに下痢になる場合があります。
突然くる腹痛の対処法
「いつ、腹痛が起こるかわからない」と心配な方は、即効性の高い下痢止め薬を常に持ち歩くようにすることをおすすめします。
常用するべきではないのですが、下痢止め薬を持っていることで腹痛に対する不安感が薄れて、結果的に症状が抑えられるという効果が期待できます。
お薬以外にも、ホッカイロや腹巻など用意して、腹痛が起こらないようにお腹を温めておくことも有効です。
また電車などトイレに行けない場所で腹痛が起こった時は、まずは気持ちを落ち着かせるために外の景色を見て、ゆっくりと深呼吸しましょう。
そしてお腹を優しくマッサージしたり、タオルやマフラーなどを当てて温めましょう。
お腹を温めることで、腹痛の痛みが軽減できるようになります。
我慢していると命に関わる
大きな病気を見逃す場合も
大腸がん
大腸がんが原因で腹痛が起こる場合があります。何度も腹痛が起こったり、長く続くようでしたら、放置せずに早めに受診しましょう。大腸カメラ検査で腹痛の原因を正確に診断いたします。
胃がん
みぞおち付近が痛む、下痢・便秘がよく起こるような場合、胃がんの可能性も考えられます。胃がんは早期発見すれば早期治療が可能ですので、気になる症状があれば早めに受診し、胃カメラ検査を受けられることをおすすめします。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎になると激しい腹痛、下痢、血便などの症状が現れます。大腸カメラ検査で診断可能ですので、症状に心あたりがある方はお早めにご相談ください。
胃潰瘍
胃壁が潰瘍化した状態を言い、みぞおちのまわりや背中などで痛みが起こります。放置すると手術が必要になる場合があるので、早めに受診し、まずは胃カメラ検査を受けられることをおすすめします。
一度当クリニックで検査を
してみませんか？
腹痛は普段よく起こる症状ですが、だからといって放置してしまうと、胃がんや大腸がんなどの重篤な疾患の発見を遅らせてしまう場合があります。
腹痛は消化器から発せられる“不調のサイン”と言えますので、腹痛が続くようでしたら吹田市北千里のさなだ内科・消化器内科クリニックまでご相談ください。
当クリニックでは胃カメラ検査や大腸カメラ検査の際に鎮静剤を使用するなどして検査時の苦痛を軽減できるような体制を整えておりますので、腹痛でお困りの方はお気軽にご相談ください。
